「フッ素塗布」について
口を空けてむし歯予防の一つとして、歯科医院で行う「フッ素塗布」があります。
むし歯になる原因に対して、フッ素塗布の以下のような働きが、
「歯」と「お口の中の細菌」に作用し、むし歯になりにくくする効果があるとされています。
1.唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける
2.歯の質を強化し、酸から歯を溶けにくくする
3.酸の生成を抑える
■幼児・子どもへの効果
「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」は、歯の質が弱く虫歯になりやすいため、
フッ素を塗ると予防効果を大きく期待できるとされています。
■成人への効果
歯周病や部分入れ歯の使用によって、顎の骨や歯茎が痩せてしまい、
普段なら歯茎で覆われているはずの歯の内部のセメント質や象牙質が露出してくることがあります。
セメント質や象牙質はエナメル質(歯茎から上の歯の表面部分)よりも弱く虫歯になりやすいため、
歯ぐきが露出してしまった場合には、フッ素を塗ることで虫歯のリスクを下げることに役立つとされています。