顎の周りに違和感があるときは

口を大きく開けようとしたり、くいしばったりする時に、耳の辺りや、顎の関節あたりが痛くなることはありませんか?他にも、「口を大きく開けようとするとコクッ・ポキッと音がする」「どこだか分からないんだけど、歯ぐきや頬の辺りが痛い」「朝や夕方は口を大きく開けると痛いので、思い切って開けるのが怖い」など。 ひどくなると、口が痛くて開けられない、などという場合もあります。そんな症状がある場合は顎関節症の疑いがあります。
顎関節症とは、さまざまな原因で顎の関節部分の動きがスムーズにいかなくなり、関節部やその周囲の筋肉に痛みや、コリが発生している現象のことをいいます。原因はいろいろで、多くの場合いろんな要素が複合されていますが、発症するキーポイントとして、ストレスが大きな要素を占めています。そのため軽度なものも含めると、顎関節症の人はかなり多いと言われています。
原因
- 歯ぎしり・食いしばり
- 精神的なもの(ストレス等)
- 噛み合わせ
- 頬杖をつくなどの癖
- 顎関節への過剰な負担
症状
- 口を開けたり閉じたりすると「ポキッ」と音が鳴る(クリック)
- 口が開きにくい・開かない(ロック)
- 口を開けたり、ものを食べたりすると顎関節部に痛みがある
※痛みがあったりロックがある場合には、積極的な治療が必要
治療法
- スプリント療法
- 薬物療法(非ステロイド系抗炎症薬・中枢性筋弛緩薬・抗不安薬など)
- 運動療法(筋マッサージ・顎関節可動化訓練・生活指導など)
- レーザー照射法
- マニピュレーション法
顎関節症は、痛みのひどくない場合、どこが痛いかわからなかったりします。
また、「口が痛くて開けられない」など、ひどい症状が出現すると大変不安になったりしますが、大抵の場合、症状は徐々に軽減されていきます。
不安な場合は、当院へ気軽に相談してみてください。精神的な安心が早期治癒の鍵だったりもします。