「歯周病」について
今回は、健康のバロメーターのひとつ『舌苔(ぜったい)』についてお話しします。
今回は、「歯周病」についてお話しします。
歯周病の名前はテレビCMなどでも知っている人が多いかもしれません。
以前は歯槽膿漏、つまりはぐきから膿が漏れだす、歯周病特有の症状を病名にしていました。
今でもこの病名のほうが、耳なじみある方も多いかもしれません。
歯周病は完全に予防のできる病気ですが、一旦病状が進行してしまうと治療が大変難しくなる病気です。
手遅れになる前に、歯周病のことをきちんと知って、予防につとめましょう。
■歯周病とは?
歯周病は、歯と歯ぐきのすき間から入った「歯周病菌」という細菌が歯肉に炎症を起こすことで発生します。
治療せずに放置しておくと歯肉の炎症にとどまらず、歯を支えている周囲の骨を溶かしてしまいます。
そのため歯がぐらぐらになり、抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。
主な原因はいわゆる「食べカス(プラーク)」です。
歯周病菌が口内の食べカスを栄養源に繁殖し、歯と歯ぐきのすき間の「歯周ポケット」に入り込み、歯周組織を破壊します。
歯周病菌は虫歯の原因菌とはまったく違うため、虫歯がないからといって歯の定期健診を怠ったり、
歯みがきをおろそかにすると、知らず知らずのうちに進行している怖い病気です。
■こんな人は要注意!
歯周病予防のためにも、まずは自分のお口の状態について知ることから始めましょう!
下記内容について、当てはまる項目はありますか?
(1)歯垢や歯石がたまっている
(2)歯をみがくと歯ぐきから出血する
(3)強い口臭がある
(4)歯がぐらぐらする
チェック(1)と(2)に当てはまった人は、要注意です!
進行してしまう前に歯科医院で、歯石の除去や歯周病チェックをしてもらいましょう。
チェック(3)と(4)に当てはまった人は、歯周病がかなり進行している恐れがあります。
すぐに歯科医院を受診して、治療に取り組みましょう。
■歯周病が命にかかわることも
歯周病菌は、とてもタチの悪い細菌で、口の中にとどまらず血液の流れによって全身に広がることがあります。
血液や呼吸器などに歯周病菌が入り込むと、感染性心筋炎、肺炎、気管支炎、肺気腫などといった全身に及ぶ病気を引き起こしやすくなります。
■まとめ
歯周病の治療法は、進行具合や噛みあわせの状態、薬剤を使う場合は体質を加味する必要があり、一人一人にあった治療が必要になります。
少しでも、お口の事で気になることがある方は、早めに歯科医院へ相談してみてください。