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コラム~歯の常識・非常識

口腔がんについて

先月、歌手の堀ちえみさんがSTAGE4の舌がんであることを、公表し舌の割を切除する手術をうけられました。
2018年の夏ごろに、口内炎を自覚していたのがなかなか治らなく、3か月ほどしてから歯科を受診されたみたいです。
その頃にはしこりのようなものもできていたようで、2019年に大学病院を受診し舌がんと診断されたようです。

 

他のがんと違い、口にできるがんは自分でも見れるので発見はしやすいのですが、治療が遅れることも少なくありません。
なぜでしょうか。その理由として・・・

 

①単なる「口内炎」だと思ってしまう。
②口にできるがんは、進行しないと痛くない事が多い

 

この2つがあると思います。

 

①ひとくちに口内炎といっても、いろいろあります。
口の粘膜に傷がついてできた本来の意味での口内炎もありますし、ヘルペスウイルスなどの感染による口内炎もあります。
また、歯が欠けたりして鋭くなってる部分の刺激でできる口内炎もあるし、入れ歯のあたりが強くてできる口内炎もあります。

 

今は市販の口内炎治療薬もたくさんあるので、ご自分で処置される方も多いと思います。
ですが市販薬で治療してみても、2週間以上全く症状が治らないような場合は、要注意!!
歯科口腔外科を受診されたほうがいいでしょう。

 

②実は口のがんは、普通の口内炎のような鋭い痛みがあまりありません。
そのため自覚症状がないため進行するまできずかない事もあります。
また、何かできてるのは知ってたけど痛くないので、放置されるケースもあります。

 

「なんか口内炎みたいのができてるので、前に歯科で処方された軟膏を塗っておこう、、、
前はしらないうちに治ったのに今回は2週間たってもなかなか治らないな~? まあそんな痛くないし様子みよう。」
とならないように、、、気になったらすぐに歯科口腔外科を受診してください。

 

では口の中のがんは口内炎とどんな違いがあるのでしょうか?特徴をあげると、、、、

 

①赤や白の他の粘膜と違ったできものがある。
②ただれたり、潰瘍ができてる。見た目のわりに痛くない
③盛り上がってたり、しこりのある時もある
④薬を1~2週間塗布してるのに全く変化がない

 

疑わしい病変の場合は、がんか否かを確定するために病変を切り取り、顕微鏡で検査する必要があります。
この検査は大きい病院の口腔外科で行う必要があります。
その際には、当医院から現在の病態などを記載した紹介状を発行させていただき、受診していただくようにすると、よりスムーズに診察できるようになります。

 

それでは口のがんを予防するにはどうすればよいでしょうか?

 

まず第一に重要なのが発がん性物質に触れない事。
タバコにの発がん性は誰もが知るところ、口にくわえて煙を吸い込むのですから、発がん性物質を常に供給してるようなものです。
まずは、禁煙を強くおすすめします!!

 

次に重要なのが、口の中の清潔さです。
口の中が不潔な状態だと、粘膜はすぐ炎症をおこし傷付いてしまいます。
その状態で発がん性物質や刺激を受けると粘膜のより深い部分にダメージを受けてしまうようになります。

 

また、口の粘膜にできるがんは、粘膜を傷つける癖や生活習慣があるとなりやすいです。

 

極端に熱い飲み物や、激辛な食べ物などを習慣的にとることは控えたほうがよいでしょう。
強いお酒の刺激も、粘膜には負担で、傷付きやすくなってしまいます。
アルコール度数の高いお酒は割って飲むか、お水も同時にとるように心がけましょう。
入れ歯の擦り傷を我慢しているのもよくありません。合わなくなってきたら、こまめに歯科医院で調整するのが良いでしょう。

 

①禁煙する
②口の中を清潔に保つ
③粘膜を傷つける「熱い」「辛い」「強いアルコール」などはほどほどに。
④合わなくなってきた入れ歯はこまめに調整してもらう

 

この4つを守り、健康的な生活をおくり、がんのリスクを減らしておくようにしましょう。

もし口腔がんになっても早期なら治癒率は90%以上!です。
日ごろから粘膜の状態にも興味を持ち、お口の清潔を保つためにも、定期健診を心がけましょう。

052-401-4618
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