歯周病治療

Periodontal

歯周病にお悩みの方へ

歯周病の直接的な原因は細菌ですが、食生活の乱れやストレスなども関係する生活習慣病とも位置付けられています。また、日本では40歳を超える人の大部分がかかっていると言われていますから、国民的疾患と考えることもできます。
歯周病は初期には自覚症状が無いまま静かに進行するので、気付いた時には重症化していることも多く、それだけ知識を持って予防や早期治療に取り組むことが重要です。
歯肉が腫れてブヨブヨしている、起床時に口の中がネバつく、歯ぐきにかゆみや痛みがある、歯がぐらつく、口臭がきつくなった、歯ぐきが下がって見える、など何らかの症状があれば、ぜひ早めに当院にご相談ください。

全身疾患との関連性も深い
歯周病

歯周病のトラブルは口の中だけでは納まらない場合があります。心臓や脳に関する重篤な疾患の原因になることがありますし、誤嚥性肺炎、敗血症や菌血症、早産や低体重児出産、子宮筋腫やガンのリスクを高めることも知られています。

歯周病と関連のある疾患

  • ガン
  • 菌血症
  • 早産
  • 脳卒中
  • 肺血症
  • 低体重出産
  • 心筋梗塞
  • 心内膜炎
  • 子宮筋腫
  • 誤嚥性肺炎
  • 糖尿病など

歯周病の進行

  1. Step01軽度歯周炎

    歯ぐきに軽度の炎症が生じ、歯磨き時に歯ぐきから出血することがあります。歯と歯ぐきの間には歯周ポケットが形成され、歯垢や歯石が付着しやすくなります。

  2. Step02中等度歯周炎

    歯周病菌により歯槽骨が溶かされ始めています。歯周ポケットも深くなり、汚れが溜まりやすい状態です。口臭が気になったり、歯がグラつく感覚を覚えたりすることが増えてきます。

  3. Step03重度歯周炎

    歯槽骨の半分以上が破壊され、歯を支えることが難しくなっています。歯を指で押すとグラつきがはっきりとわかり、歯ぐきから膿が出ることもあります。歯が抜け落ちるリスクが高いため、迅速な歯科治療が必要です。

歯周病の治療法について

歯周基本治療

歯科医師や衛生士が専用器具で歯石や歯垢を除去し、細菌の温床をなくします。そのうえで正しいブラッシングを続ければ、赤く腫れていた歯ぐきが健康的なピンク色に変わり、出血も止まります。
噛み合わせの調整も重要なので、歯ぎしりがある方にはマウスピースを作るといったご提案も可能です。

歯周外科治療

5mm以上の深い歯周ポケットには外科的アプローチをご提案します。歯ぐきを一部開いて直接目で見ながら歯根清掃を行うのが基本的な考え方です。また重度の骨が溶けた部分には、特殊な材料を使って再生を促すケースもあります。
ただ、歯周外科治療は万能薬ではないので、期待しすぎないように注意しましょう。炎症が落ち着いた時点でメインテナンスの段階へ移行します。

歯周病を再発させないための
定期的なメインテナンス

残念ながら歯周病は完全に「治る」病気ではありません。むしろ「上手にコントロールする」病気と考えた方が適切です。
定期検診の頻度は、歯石が再形成される期間や細菌叢が元に戻りやすい時期を考慮すると、3ヶ月間隔が基本になります。もちろん口腔状態によって間隔は調整するのでご安心ください。良好な方なら半年に一度でも問題ないこともあります。

予防歯科