睡眠時無呼吸症候群
Sas

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まってしまう状態が繰り返される病気です。無呼吸は睡眠の質を下げ、日中の活動にまでさまざまな影響を及ぼしかねません。意識しないうちに大きなリスクを抱えているケースが多いのです。睡眠時無呼吸症候群は自覚症状が少ないため、検査や治療を受けていない方が大勢いらっしゃいます。少しでも気になる症状があれば、当院まで一度ご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
と歯科
睡眠時無呼吸症候群は、肥満体型の方に多い傾向があります。ただ近年は、歯並びや顎の形状など、口腔内の状態も深く関わっていることが明らかになってきました。当院では必要に応じて、内科医と連携して診断・治療を行い、より適切な対応を進めています。
こんな症状はありませんか?

寝ている時のチェック
- 大きないびきが周囲に聞こえている
- いびきが一度止まった後、大きな息とともに再開する
- 呼吸が数秒間止まることがある
- 胸が苦しくなり、呼吸のリズムが乱れる
- 呼吸が止まる
- 突然咳き込んだりむせたりする
- 夜中に何度も目が覚める、またはトイレに頻繁に行く
- 寝ている間に汗をたくさんかく

起床時のチェック
- 朝、なかなか目覚められず、起きるのがつらい
- 十分寝たはずなのに、熟睡した感じがしない
- 体が鉛のように重く感じる
- 口の中がカラカラに乾いている
- 頭痛やズキズキする不快感がある

起きている時のチェック
- 何をするにも疲れを感じ、だるさが一日中続く
- 日中、突然強い眠気に襲われることがある
このようなチェック項目に多数当てはまる方は
睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いです
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因とは

夜間の呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」。その9割以上は気道が塞がれる閉塞型です。正式名称を閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と呼びます。舌の大きさや位置、鼻の形状、そして驚くことに顎の形や歯並びまでもが深く関係しています。
睡眠時無呼吸症候群は
太っている人だけかかるもの?

睡眠時無呼吸症候群は太っている方に多いといったイメージをお持ちではありませんか?
しかし、実は体型に関係なく発症するケースが数多くあります。外見だけで判断せず、いびきや日中の強い眠気がある場合は検査をお勧めします。
以下のような項目に該当していないかチェックしてみましょう。
- 首が短く、肩とあごの距離が近い
- 首が太く、周囲に脂肪がついている
- あごが小さく、いわゆる「小顔」の特徴がある
- 下あごが後方に位置し、口元が引っ込んでいる
- 歯並びに乱れがあり、噛み合わせに問題がある
- 舌自体が大きい、または舌の根元部分が発達している
歯科医院で行う
睡眠時無呼吸症候群治療

上気道が狭い方に対しては、下顎を前方へ固定するマウスピース(スリープスプリント)を就寝時に装着する方法があります。装着を続ければ、睡眠中に顎が下がりにくくなり、いびきや無呼吸を緩和しやすくなります。
スリープスプリント治療とは
就寝時専用の特殊マウスピースを用いて、下あごを前方に固定し、気道を確保する治療法です。舌の沈み込みを防ぎ、のどの通り道が広がって呼吸が楽になります。いびきの軽減や無呼吸発作の減少に効果的ですが、全ての方に適用できるわけではありません。歯が少ない方や重度の鼻づまりがある方には別の治療法をご提案するケースがあります。
保険適用のスリープスプリント治療のみ対応しております

当院では保険適用のスリープスプリント治療のみ対応しています。軽度から中等度の症例に特に効果的で、費用負担を抑えた治療が可能です。保険適用で治療を受けるには医科での終夜睡眠ポリグラフ検査による診断が必須です。医師からの「睡眠時無呼吸症候群」の診断書と治療依頼書(紹介状)をお持ちください。