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コラム~歯の常識・非常識

噛む・飲み込む機能が低下した人の食事の注意

食べ物を噛み砕くことを咀嚼(そしゃく)、咀嚼したものを飲み込むことを嚥下(えんげ)と言います。高齢になると、歯の欠損や口の周りの筋力の低下、唾液分泌の低下、病気の後遺症による舌や唇の麻痺などによって、咀嚼・嚥下がうまくいかなくなる方もいらっしゃいます。また、その食物や唾液に含まれた細菌が気管から肺に入り込むことで、誤嚥性肺炎が起こることもあります。

そこで今回は、咀嚼・嚥下機能が低下した場合の症状と、ご自宅で食事を作る際の注意点についてお話します。

下記に挙げたようなことがあると、咀嚼・嚥下機能に支障が出やすいので、気をつけてください。
・入れ歯が合っていない
・食べ物をよく口からこぼす
・唾液を飲み込みにくい
・むせやすい
・食事中や食後に咳き込む

【調理の注意点】
●切り方の工夫
肉も野菜も繊維に直角に切る。筋をたたき、細かく切り目を入れる。麺は食べやすい長さに切る。
●加熱方法の工夫
加熱時間を長くし、固い材料は下ゆでする。魚や肉は蒸すと身がふっくらとする。
●かたくり粉の活用
煮汁や汁物にとろみをつける、あんかけにする。
●とろみや粘りのある食材の利用
かぶや山芋やれんこんのすりおろし、よくたたいたオクラやモロヘイヤや納豆、つぶした芋やかぼちゃなどを材料に使う。

【注意する食材】
(噛みにくい、喉につかえやすい、むせやすいもの)
●固い肉や野菜
●繊維の多い野菜やくだもの
●粘りの強いモチなど
●筋の残るニラやえのきだけなど
●胡麻などの小さな粒や刻んだ状態のもの
●水気が少ないパンや焼き芋など
●きな粉のように粉っぽいもの
●海苔、わかめなど(喉に張り付くことがある)
●喉にいきなり入ってしまいやすいナメコ、こんにゃく等

誤嚥性肺炎を防ぐためにも、口腔ケアは重要です。ご自宅でのケアにお困りの方は、一度ご相談ください。

052-401-4618
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